点眼液の点眼方法
- 手を石鹸でよく洗ってください。
- 下まぶたを軽く引き、1〜2滴を確実に点眼します(2〜3滴の場合もありますので、医師または薬剤師の指示に従ってください)。このとき、容器の先がまぶたやまつげに触れないように注意しましょう。
- 点眼後はしばらくまぶたを閉じるか目頭を軽く押さえましょう。ただし、手術後は傷口に触れることもあるため、目頭を押さえるのではなく、眼を閉じるだけにしましょう。
- あふれた点眼液は清潔なガーゼやティッシュで拭き取ってください。
眼軟膏の点眼方法
- 手を石鹸でよく洗ってください。
- 鏡を見ながら、下まぶたを軽く引き、チューブの先がまぶたやまつげ、眼球に触れないように注意しながら、チューブを少し押して下まぶたに薬をつけます。
- 目を閉じ、軟膏が溶けて全体に広がるまで少し待ちます。
- 眼の外にあふれた軟膏は清潔なガーゼやティッシュで拭き取ってください。
可能ならば清潔な綿棒にチューブから軟膏を少し取り、下まぶたに薬をつけてもよいでしょう。
小児への点眼方法
- 手を石鹸でよく洗ってください。
- お子さんに目薬をさす場合は、お子さんの点眼に対する恐怖心を取り除いてあげ、点眼者のやりやすい方法でさせば良いでしょう。
- 点眼時に目をつぶってしまうお子さんの場合、目のまわりを拭いてから、目頭付近に点眼します。まばたきをさせると目薬が目の中に入っていきます。また、寝ている間に点眼するのも一つの方法です。
- 涙で目薬が流されますので、お子さんが泣いている最中は点眼を避けてください。また、点眼時にお子さんが動き、容器の先で目を傷つけないように気をつけましょう。
点眼時の注意事項
- 懸濁型の点眼剤はよく振ってから使用してください。
- 用時溶解型の点眼剤は溶解時に振って溶かしてから使用してください。
- 薬が2種類以上ある場合は、後の薬は5分程度あけて点眼しましょう。
- 用法・用量を守ってください。
点眼剤の保管方法
- 「冷暗所保存(冷凍室には入れない)」などの指示がある場合はそれに従い、特に注意がなくても直射日光を避け、なるべく涼しい所に保管してください。
- 点眼後はしっかりふたをして、袋(投薬袋など)に入れて不潔にならないように注意してください。
- 救急箱に保管する場合は、湿布薬などの芳香成分が吸着するおそれがありますので、注意しましょう。
- 幼児が誤って飲むと危険なことも多いので、幼児の手の届かない所に保管してください。
注意してください
- 容器に記載されている使用期限は開封前の期限です。開封後の使用期限は1ヶ月を目安に考え、濁り等が見られたら、1ヶ月以内でも使用を止めましょう。
- 治癒後は、使用期限内であっても残った薬剤は捨ててください。
- 誤用を防ぎ、品質を保持するため、他の容器に入れ替えないでください。
- 他の人には貸さないでください。
- 水虫薬や白髪染め液など他の液を点眼剤と間違えて点眼しないでください。
- 点眼剤が目に合わない場合は、点眼後に目がひどくかゆくなったり、痛んだり、はれたり、赤くなったりすることがあります。そのときは使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。